鼻編

24才の主婦です。例年この時期になるとアレルギー性鼻炎の症状がでます。
今年は残暑が厳しく、秋のアレルギー性鼻炎はまだあまりひどくないのかと思っておりましたが、やはり9月中旬くらいに症状がでました。
やはりお薬を服用しないといけないでしょうか? 

今年の夏は大変暑くまだ残暑が続いております。この近辺でも9月中旬頃よりアレルギー性鼻炎の患者さまが増えております。急な鼻閉や鼻汁過多などの症状が多いようです。

主な原因の花粉としては まずブタクサやヨモギ、イネ科の雑草の一部が考えられます。公園や堤防などに発生しております。
今年は猛暑で多雨だったこともあり、雑草もよく発育しており、症状の強い患者さまもあります。セイタカワダチソウはまだ目にしておりませんが近日中に開花すると予想しております。

さてやはり症状の強い患者さまは抗アレルギー剤の内服療法や点鼻、点眼療法、ネブライザー、レーザー療法などがありますので症状にあわせての治療をお勧めいたします。


5才の女児です。スギ花粉症やハウスダストアレルギー、またイネ科やブタクサの花粉にも強くアレルギー反応を起こしております。
最近実家へたまたま帰省しましたら、いったんアレルギー症状がかなり軽快しました。抗原を避ける意味では転居などは有効なのでしょうか?(2006.10.10)

実際にスギ/ヒノキ花粉症、またイネ科の雑草やブタクサに強くアレルギー反応を起こすお子さまは年々増加傾向にあり、また低年齢化しております。スギ花粉症では2、3才児でも散見されております。

小児アレルギー疾患では抗原から身を回避することは感作の予防、また発症の予防/軽減に重要とされております。
「抗原を避ける意味で転居が有効かどうか?」というご質問でしたが、当方でも小児科、耳鼻科、皮膚科の先生に口頭でご相談をしました。結果、「もし転居をせざるをえ得ないような激しいアレルギー反応や治療が非常に困難な症例、また治療に限度がある場合は転居の考慮すべき」といった意見もあり、一方では「一旦感作されている場合では転居によって新たな抗原抗体反応を得ることもありうる」という意見もありました。

この患者さまは当医院にて以前治療をされており、1年半ぶりに転居先より電話ご連絡がありました。「当医院でのアレルギー治療と転居先での治療内容の比較、また転居後の症状の急激な悪化、一方で帰省先での症状の緩解を考えますと患者さまの体の成長などへの時間稼ぎといった意味合いもあって、再度の転居も有効ではないか?」とご説明し、一度担当大学病院の耳鼻科、小児科の先生のご意見も伺ってとお返事いたしました。


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