耳編

 65歳の男性です。20歳代より左耳が次第に聞こえなくなり40歳代にはほぼ聞こえなくなりました。右耳は50歳前後まではよく聞こえていましたが2年前より急激に聴力低下が進行し、現在では補聴器を装着してもほとんど聞こえなくなっており重度の感音難聴と診断されました。この年齢でも人工内耳手術が受けられますが?

 お話を伺いますと進行難聴か急性感音難聴ではないか?と考えます。内耳(蝸牛内)にある有毛細胞が障害されたか?または内耳神経(聴神経)などの障害が原因と考えます。補聴器装着にて効果がないようでしたら人工内耳の適応が考慮されます。内耳(蝸牛)に小さい穴を開けて細い電極を挿入し、音を電気信号に変えることで聴神経を刺激します。まずは手術可能な病院にて事前検査を受けていただき、聴神経や蝸牛などに問題がないかどうか?を調べる必要があります。


 60歳の女性です。1年ほど前に右耳の耳鳴りとめまい、難聴を自覚して耳鼻科を受診しましたところ「メニエル病」と診断されました。メニエル病の治療として点滴、内服療法を受けました。治療を開始して2週間ほどで一旦症状は改善消失しましたが 1週間前に症状が再発したために前医耳鼻科へ相談しましたところ再度「メニエル病」と診断されました。この病気は繰り返すのでしょうか?

 メニエル病は内耳に「リンパ液」が過剰に溜るために起こる病気です。誘因としては几帳面さ、ストレスの多さが引き金になりやすいと言われています。また気圧や気温などの天候に左右されることもあります。最初の治療としては内耳のリンパ液の貯留を改善するための点滴、内服療法を施行しますが 過労やストレスなどの生活改善も重要な要素です。これらの治療で症状の安定はほぼ図れます。
その他の治療としては「専用の機械」を使用したり手術療法などがありますがこれらの治療は耳鼻科専門医の先生とのご相談が重要です。実際にはメニエル病以外の疾患でも「メニエル病と同様の」症状が起こることがありますので発作を繰り返す方は他疾患との鑑別が重要です。


生後9か月のこどもです。夜間に添い寝をしながら授乳することがあります。中耳炎の原因となると聞きましたがどうでしょうか?まだ夜間に1~2回ほど授乳を必要としています。

先月より風邪やインフルエンザ感染の影響で急性中耳炎のお子様がふえております。2,3の患者さまのご家族より「添い寝をしながらの授乳は中耳炎の原因になるのか?」とのご質問を受けました。確かに夜間にお母様方は添い寝をしながら(多分ご自分もウトウトしている?ようだとのことでしたが)授乳をする場合が増えたと思います。昼間の家事やお仕事などでお疲れでしょうし、また夜間に2度3度夜泣きで起こされることも多いと思います。ご質問のように添い寝で授乳した場合に赤ちゃんは母乳を充分に呑み込んでいないで口の中に残っている場合もあります。またゲップをして胃酸と母乳が逆流して口の中や上咽頭(ノドちんこの裏や鼻の奥)に溜って耳管(耳と鼻をつなぐ管)が開く部分に炎症や感染を起こすことがあるとも指摘されています。やはり夜間の授乳も赤ちゃんの体を少し起こしてするか、または必ずゲップをさせて胃から空気を出してあげて嘔吐を避ける姿勢をとっていただくようにしたいものです。


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