耳編

3才の子供ですが、耳鼻科で急性中耳炎と言われました。「今日のお風呂は入ってもいいですか?」とお話しましたところ 「本日は座浴のみで」とのことでした。体温は37℃です。

体温が37~37.5℃でしたら 軽い入浴はかまいません。
ただお子さんは急性中耳炎ですので、長湯で急性炎症が増悪することが心配です。
耳から水が入って中耳炎が悪化することはありませんが、このような場合ですとやはり長湯はさけていただいた方がよいようです。
下半身だけは清潔にしてあげてください。


生後9ヶ月の男児ですがテレビの画面を見て反応はしますが、音や呼びかけにはあまり振り向いてくれません。他の子供たちに比べてもあまり表情も乏しい感じがします。聞こえの検査は可能でしょうか?

まずご家庭で簡単に出来る検査は鈴やカスタネットを使って音に反応するかどうかです。お父さんといっしょに片方ずつ耳の近くでしてみてはいかがでしょうか?

ただこういった検査では中耳炎や軽度の難聴の有無ははっきり判定できません。
まず耳垢、中耳炎の有無はお近くの耳鼻科で検査していただきましょう。もし耳垢や中耳炎があれば早めに治療していただくことが大切です。

またこの年齢では基幹病院や大学病院でのABR(聴性脳幹反応)やBOA(行動反応聴力検査)は可能です。もし中耳炎などがなく、聞こえがよくないようでしたら一度ご相談は必要と思います。
最近ではOAE(耳音響放射)による乳幼児の早期聴覚スクリーニングも可能です。
この検査は外来でも簡単にでき、また検査時間も短く出来ることから ご心配ならば一度ご相談をしてみてはいかがでしょうか。


25の女性です。最近スキューバダイビングを始めましたが以前よく中耳炎をしたことがあります。耳の病気を起こさないように注意することがありましたら教えてください。

まずスキューバダイビングをする前に大切な点は鼻を摘んでする耳抜き(バルサルバ法)がうまく出来るかどうか?です。
これがうまく出来ないと水圧によって中耳、内耳への圧外傷を起こす原因となります。もしうまく出来ないようでしたら耳鼻科で耳管機能を調べていただく必要があります。
また鼻疾患が原因で耳抜きが出来ない患者さんでしたら点鼻薬や内服によって改善する場合もあります。

もちろん風邪などの体調不良や飲酒なども注意していただく必要があります。
水圧による外傷、特に内耳への圧外傷は重篤な場合があり、めまい、耳鳴、難聴などを引き起こす原因となります。
場合により致命的な結果もあり めまいがあった場合はすぐ耳鼻科に受診してみてください。


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