30才の女性です。仕事柄よく飛行機に乗りますが、春先に飛行機に乗るとよく鼻の奥やのどの中が急に激しく痛む事があります。どうしたらよいでしょうか?

 お話からすると春先のスギ花粉症の方で飛行機の高度の変化で気圧が変わり、鼻の中や副鼻腔の空気の圧とが連動して知覚神経の三叉神経が刺激されて痛みが出たようです。
そういった方は飛行機に乗る前に鼻詰りを取る薬を服用したり点鼻薬などを差すとよいでしょう。また軽い鎮痛剤も有効です。ただ他の病気でも似た症状が出ますので一度耳鼻科を受診されて適切な薬を処方していただくとよいでしょう。


小学1年の長男がインフルエンザに罹りました。昨年と違って今年から欠席期間が長くなる?と聞きました。どうでしょうか?

お話のとおり、令和1年に学校保健安全法が一部改正されました。ただインフルエンザ感染については従来通り「発症した後5日を経過し、かつ解熱した後2日(幼児においては3日)を経過するまで」です。改正の基本は学校や幼稚園でインフルエンザ感染の感染拡大が十分に防止できなかった経験からでした。低年齢の小児はウイルスを長期間排出する可能性があるため、感染防止の試みと言われています。やはり主治医の先生のご指導で登校時期を決めていただくようにお勧めします。「従来より一般小児科(耳鼻科も含めて)の諸先生は発症から5日は学校をお休みしましょうと提言をされておりました。」


 4才の男児です。最近保育園で「溶連菌による扁頭炎」がはやっています。感染するとよくないと聞きましたがどんな心配があるのでしょうか?また感染してしまったらどうしたらよいのでしょうか?休園日数も変わったようですがいかがでしょうか?

 ご質問の「扁頭炎」ですが 潜伏期が2~5日前後の細菌性扁頭炎です。発熱と扁桃痛があり、扁桃の発赤や舌も苺状になるといった特徴があります。最近では外来で迅速検査・早期診断が可能ですので ご心配な患者さまはご相談ください。もし感染してしまっても早期診断と抗生剤(ペニシリン系)の内服療法が有効ですので心配ありません。
 ただ放置しますと腎炎やその他の臓器に障害が起こることがありますので最低でも10日から2週間ほどの抗生剤の内服が絶対に必要ですし、念のために尿検査(たんぱく尿の有無)もいたします。またご家族内での感染も起こりやすいのでマスクなどの使用も必要です。
また現在では適正な加療を施行すれば休園日数も以前より短縮され、投薬開始から24から48時間(約2日から3日)で通園が開始可能です。通園開始の時期(お子様によっては延長の可能性も多々ありますので)は主治医の先生とよくご相談ください。(上記は厚労省や文科省の指導で変更になりました)


お電話でのお問い合せはこちら

052-804-8833