その他編

母乳を与えていてもアトピー性皮膚炎を悪くすることがありますか?

一般に母乳栄養児にはアトピー性疾患の発生は少ないといわれています。ただ母乳中に少量でる母親の摂取した食物成分が、乳児を早期から感作させ、アトピー疾患を引き起こす可能性もあります。
母乳栄養は、免疫成分が乳児の消化管表面で働いてアトピー疾患を防ぐと言われています。したがってこんな点に注意してみてはいかがでしょうか?

妊娠中は出来るだけ生ものは避けるか、火を通して食べる。
卵なども半熟を避けて、固めに焼くかボイルする。
授乳中も生ものは避けてみるが、もしお子さんにアトピーの疑いがあれば食べ物日記をつけてみる。
もし食事の内容を調べて疑い食物があっても自分の判断で食事制限はしないこと。かならず「かかりつけ」の小児科の先生にご相談を。
みだりに食事制限をすると乳児の発育が損なわれることがあります。


発熱で受診した時にかぜと診断されました。抗生剤が処方される場合とそうで無い時がありましたがどの様な場合に抗生剤は必要なのでしょうか?

かぜとは一般に急性の気道感染をいいますが、細かく感染部位を分けると、鼻炎、咽喉頭炎、扁桃炎、インフルエンザまでも含めて呼ぶことがあるようです。
ただウイルス感染症のみならば、抗生剤は必要ないということになります。

ただ注意していただきたいのは、細菌感染との違い(特に溶連菌感染の見落とし)に注意することと、すでに2次感染(細菌性)を合併し、中耳炎、副鼻腔炎(蓄膿症)を起こしている場合には必ず抗生剤は必要です。
特にお子さんの訴えにより、かかりつけの先生、耳鼻科での検査は必須です。


1才の乳児がおります。家庭内でタバコを吸うと間接喫煙(タバコ環境)で子どもに影響があると言われました。どんな影響があるのか具体的に教えてください。

まず乳幼児が間接喫煙下(タバコ環境)にあると急性や慢性の炎症を起こしたり、また成長障害の一因ともなります。

具体的には、
1、はな:急性や慢性鼻炎、アレルギー性鼻炎、小児副鼻腔炎に罹りやすくなると言われています。
2、みみ:滲出性中耳炎や急性中耳炎を繰り返す率が高くなると言われています。
3、のど:慢性扁頭炎や急性扁頭炎を起こしやすくなります。また喘息やアトピー性皮膚炎の率も高いと言われています。
4、タバコの誤嚥事故:乳幼児のタバコの誤嚥でのニコチン致死量は紙巻きタバコ1本分と言われています。
(ただ幸い嘔吐することが多く、また胃酸により吸収が遅くなることで事故症例は少ないといわれています。)


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