その他編

3才の男児がおります。最近保育園で「おたふく風邪」がはやっています。まだ予防接種は受けていませんが、自然に感染するとよくないと聞きました。どんな心配があるのでしょうか?

まず「おたふく風邪」とは正式には「流行性耳下腺炎」といって「ムンプスウイルス」によって起こされるウイルス感染症です。
主に耳の下にある耳下腺(じかせん)が腫れることが多い病気ですが、顎の下にある顎下腺(がっかせん)が一緒に腫れることもあります。
普通は両方が腫れることが多いのですが片方のみのこともあります。

さてご質問の予防接種ですが基本的には「おたふく風邪」のワクチン接種のみが基本的な予防的対処法です。
ムンプスワクチン(おたふく風邪ワクチン)は非常に安全なワクチンです。
ワクチン接種をすると自然感染(野生株感染)に比較して、小児科領域での「脳炎」「無菌性髄膜炎」「副睾丸炎」、耳鼻科領域での問題である「感音難聴」などの発生予防に極めて有効です。
小児科の先生に接種時期などはよくご相談されるとよいでしょう。


乳幼児に豆などをそのまま食べさせる気道異物になることがあると聞いたことがあります。またピーナッツなどは気道異物になると取りにくいから危険だとも聞きました。
豆類などは何才くらいから安全に食べられるのでしょうか?

まず小児の窒息の原因に気道異物があります。特に豆類は形、硬さから気道に誤ってつまることがあります。

統計では生後6ヶ月の乳児(はいはいが出来る頃)からあり、3才(乳歯が生えそろう頃)がピークになっています。ただ幼稚園児から小学校低学年まではかなりあり、安全な年齢はありません。

ただ現在お母さま方は、マスコミや育児書などから「子供にピーナッツは危険!」といったお話は充分にご存じです。
小さなお子さまにいる家庭では豆まきの豆は回収していただいていますし、お子さまの手の届くところには豆は置かないご家庭もほとんどです。
もし豆類を食べるようでしたら(特にピーナッツより大きな豆は)小さくつぶしていただくと安全です。

またお子さまがそのまま口に豆類をいれていた場合は 決して大きな声をださないで!ください。お子さまはびっくりして飲み込んでしまうことがあります。
そういった現場ではあわてず、下を向かせゆっくりとお子さまの口に指を入れて豆をかき出しましょう。


5才の女児です。耳鼻科の先生と歯科矯正の先生から「舌小帯短縮症があるので手術を」と勧められました。どんな場合が手術の対象となるのでしょうか?

まず舌小帯短縮症で手術適応となるのは           

1、哺乳への影響:強度の舌小帯短縮症のために哺乳が充分に出来ない場合。
2、構音への影響:舌小帯の異常の為に舌の運動制限があり、構音特に/r/音や/t、d、s/音などが出来ない場合。
3、歯列/叉は外見の問題:舌小帯異常のために舌の運動範囲が制限され、2次的に舌を前方へ突出させるようになる。そのために歯科矯正の立場からすると歯列の不正咬合の誘因や増悪因子となりうる。また舌がハート型にくびれたり、変形が強度、固定されてしまう場合。

といった場合があげられます。
5才という年齢を考えますと上記の2.と3.が手術の適応として述べられていると推測されます。


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