過去のQ&A

■過去のQ&Aその他編

Q.3才の男児です。暑い夏がやっと終わり公園で遊び回っております。
最近また蚊に刺されて帰ってきました。虫除けスプレーを使用しておりますが 以前先生のご指導で公園へ行く前に私の手にスプレーした後に1回だけ軽く顔や手に塗っています。また公園から帰った後には水で洗いながしておりますが いかがでしょうか?(2007.10.10)

A.以前も同様なご質問がありました。最近も虫除けスプレーとしては「ディート」系の薬剤が使用されております。
薬剤の注意事項としても 12才未満の小児への使用について
  1)6ヶ月未満の乳児には使用しない
  2)6ヶ月以上2才未満には1日1回
  3)2以上12才未満の小児には1日1〜3回
といった制限を加えております。

また使用上にも直接肌にスプレーしないでお母さまの手や布、テッシュに一度かけてから塗ってみるといったことが使用量を減らすことに有効です。また使用後には水などで洗い流すといったことも必要でしょう。

最近では天然成分のみ(ハーブなど)で作られた虫除けスプレーもあり、乳幼児や小児にはよいかもしれません。また肌の露出などを押さえる服装も有効です。まだまだ蚊なども出現するようですのでお気を付けください。

Q.24才の男性です。3ヶ月前に後頭部打撲あり、その後に耳鳴りと軽い頭痛感があります。CTやMRIでも特に問題なしとの診断でした。最近知人に「脳髄液が漏れている病気があるかも?」と言われました。そう言った病気があるのですか?(2006.1.15)

A.以前より腰椎麻酔時に脳脊髄圧が軽度低下してめまい、耳鳴や頭重感などの症状が出る患者さまは時々ありました。
この数年軽度の頭部打撲後に長期間に渡り頭重感、耳鳴や吐き気など多彩な症状を訴える患者さまが見受けられます。
こういった患者さまの中にいわゆる「脳脊髄液減少」を起こしておられる方がありました。

当医院でも頭部打撲後にめまい、浮遊感で受診された患者さまの中でこの2年間に2名の「疑い」患者さまがありました。
当医院でめまい/平衡機能検査を実施しましたがはっきりした所見もなく、上記疾患を中心に脳外科、麻酔科の専門の先生にご相談したこともあります。
この病気は頭頚部打撲後に脳脊髄液が頚椎や腰椎から少量漏れがあり、このために頭重感などの症状が起こるものです。

治療としては自己血を背中より注入して穴をふさぐと言った方法で一般には「ブラッドパッチ法」と言われております。現在全国に約30の病院施設で検査、実施されているようです。

一度大学病院、基幹病院の脳外科の先生のご診断、ご指示を受けてみてはいかがでしょうか?

Q.2才の乳幼児がおります。3月に家族旅行で温泉に行く予定ですが、友人から「赤ちゃんを温泉に入浴する時は注意した方がよい」と言われました。どんな点を注意したほうがいいのですか?温泉旅行は楽しみにして予定を立てていますが?(2005.2.20)

A.最近の温泉ブームでご家族で旅行される方が多いようです。当医院でも中耳炎で受診しているお子さまのご家族から同様の質問が何度かありました。
3才前後までのお子さまが温泉に入浴していただく時に注意していただく点があります。

1)温泉の温度は42〜43℃ありますので乳幼児には多少高いようです。また長時間湯舟につかることが多いので体調をくずすことも多いので不向きです。出来たら内風呂で温度を調節してみてください。

2)お子さまの皮膚は弱いため温泉の成分によっては皮膚炎などが起こることがありますので入浴後はよく洗い流しましょう。

3)乳幼児では胃腸機能が充分でないために温泉の成分によっては温泉を誤飲することで嘔吐や下痢症状などを起こすことがあります。

以上を注意していただければ特に心配されることはないと思います。

Q.4才の男児です。公園で元気で遊んでいますが、昨年は蚊などの虫に刺されてかなり赤く腫れました。ご近所のお子さんは水泡が出来てしまったとのお話でした。なにかよい予防法や処置などはありますか?ぜひ教えてください。

A.今年の夏は暑くまた長期間続くとの予報です。お子さまも公園や海で元気に遊んだり、泳いだりとご予定があると思います。虫刺されの予防と対処方法の一つの目安としては下記のようなものがあります。
1)虫よけスプレーや虫よけテッシュ、携帯蚊よけ器。
 虫よけスプレーはお子さまの顔などには直接かけないで。誤って吸い込んでしまうことがあります。まずお母さまの手や布にかけてから顔や首筋に塗って下さい。最近はテッシュタイプの虫よけもあります。外出から帰ってから必ず洗い流しましょう。
2)もし虫に刺されて腫れてしまったら。
 もし蚊に刺されて赤く腫れてしまったらまず冷たい水かタオルで冷やしてみて下さい。そしてもしご自宅に弱ステロイド軟膏などがあれば応急処置で薄く塗ってみて下さい。もし化膿するようならば早めに皮膚科の先生のご指示を仰ぐ事が大切です。また虫刺されの部分に水泡形成があれば至急に皮膚科、小児科の先生のご診察をお勧めします。最近虫刺されのアレルギー疾患や発作の児童が増えております。アレルギー検査が必要のことがあります。

Q.現在3才のこどもがおります。先日友だちから「あまりテレビやビデオなどは見せない方がいい」と言われました。番組の内容などでいろいろと考えてはおりますが、どの位の時間ならば見せてもいいのでしょうか?
A.先日も同様のお話が小児科の先生との話題に上りました。みなさんもいろいろなご意見がありましたが 一つの目安としては下記のようなご意見でした。

1)2才まではテレビの視聴は控えましょう。
親との遊びを大切に子供はなんでも喜びます。積み木やママごとセット、プラスチックのコップでも。
でも無理はしないで、出来る範囲で。

2)テレビ、ビデオは1日2時間まで。
食事中、授乳中の視聴は止めましょう。
一回の長い視聴は出来るだけ避けましょう。
実際にはテレビなど無しではお母さまもお子さまとの時間が過ごせません。やはり15〜20分づつなどと時間を区切ってみてはいかがでしょうか?

Q.11才の男児です。昨年末より左の耳下腺炎を繰り返しています。 「おたふく」の予防接種はすませています。小児科では反復性耳下腺炎と診断されていますが 大きくなったら治るのでしょうか。また炎症を予防する方法はあるのでしょうか?

A.基本的には大多数のお子さまの炎症は大きくなれば(大体10才までが目安ですが)治ります。ただ11才という年齢を考えますと長期にわたって繰り返す可能性があります。
  病気自体の原因ははっきりしていませんが口の中の弱い細菌(常在菌といいますが)が感染の原因だろうと言われています。

  炎症の予防のためにうがい、歯磨きをきちんと施行したり、虫歯の治療も大切です。慢性扁桃炎や小児副鼻腔炎も原因として考えられます。まれに唾石(唾液腺に石がたまる病気)や他の疾患もあり、注意が必要です。

 症状が出現した場合は抗生剤や消炎鎮痛剤の投与、内服が有効ですが確定診断としては耳下腺造影といった造影剤を使った検査方法やCT、MRIなどの画像検査法などがあります。

Q.生後6ヶ月の女児です。いろいろな果汁ジュースがありますが、下痢の時はどんなものを選んであげたらよいでしょうか?
また果汁やジュースについて乳幼児に気をつける点はありますか?
健康上はどういった点に注意したらよいでしょうか?

A.最近風邪症状に下痢を合併した患者さまのお母さまよりご質問があり、医療の面で注意したい点を幾つか列挙してみました。

  1. りんご果汁がよいでしょう。柑橘系は腸管への刺激があり、あまり適切ではありません。
  2. 100%果汁は母乳に比べて浸透圧が高く(2〜3倍)、下痢になる可能性がありますので、2〜3ヶ月児には湯冷しで2〜3倍に薄めましょう。また残った果汁は冷蔵庫に保管してもその日に使いきるようにします。酸化防止剤の入っているものは小さい乳児には要注意を。
  3. ジュース類は果肉を除いてあり、繊維質が少なくまた肥満、高血糖、虫歯の原因になりやすいと言われています。
  4. ジュ−スなどは咬まないために果物より量を取り過ぎてしまう傾向が強いといわれています。できるだけ果物そのものを料理して与えるとよいでしょう。

Q.生後9ヶ月の男児です。そろそろベビースイミングを始めたいと思っております。始めるにあたって何か留意した方がよい点がありますか?
また病気など健康上はどういった点に注意したらよいでしょうか?

A.最近ベビースイミングを始めれれるお母さま方よりご質問があり、当方で調べてみました内容を医療の面で幾つか列挙してみました。
 1)入水(練習)時間:30分/1回で2〜3回/1週
 2)開始年齢:生後6ヶ月以降で特に問題ある疾患がないこと
 3)水温:30〜32℃前後で(一般のプールより多少高め)
 4)スイミング前後の体重測定:水中毒の予防/500g以上の増加は要注意
などでした。

 また感染症やアレルギーなど注意していただきたい疾患は
 1)水いぼ(伝染性軟属腫)
 2)プール熱(咽頭結膜熱):
    発熱、咽頭炎、結膜炎などが3〜4日続くことがある。
 3)急性中耳炎、滲出性中耳炎:
    痛みや難聴などがある。
 4)アレルギー性鼻炎やアトピー性皮膚炎の増悪
などがあります。

  症状が軽快しないようならば一度主治医の先生にご相談され、ご指示でスイミングを一旦お休みすることもあります。

Q.5才の男子です。以前にインフルエンザの予防接種を2回受けておりますが最近のニュースではインフルエンザの流行でお薬が少なくなっているとの報道がありました。今インフルエンザにかかってしまうとどうなるのでしょうか?お薬はあるのでしょうか?

A.現在広範囲にインフルエンザが流行しております。テレビ報道などでご承知とは思いますが一部の抗インフルエンザウイルス剤はかなり品薄状態になっております。
  ただ現在流行中のインフルエンザはA型が主流ですので、旧来からある抗インフルエンザウイルス剤で充分対応が可能ですし、治療薬は確保されております。
  またお子さまはすでに2回の予防接種を受けているとのお話ですので感染したとしても顕著な重症化は心配ないと考えます。ただあくまでもインフルエンザ感染は一般感冒とは異なり 急激な発熱や上気道感染(肺炎など)を合併する場合が多く、やはり早期診断と治療(抗インフルエンザ剤の内服)、安静などは必須です。
  最近では15分前後で感染判定が可能な検査キットがありますので まず医療機関を受診され検査を受けていただくことが重要と考えます。また普段の生活ではうがい、手洗いを励行していただき、人ごみではマスクをかけていただくことも有効です。

Q.4才の男児です。今年もインフルエンザの予防注射を受けようと考えております。最近新聞で「インフルエンザの特効薬が出来た」との記事を読みましたが、もう予防注射の必要はないのでしょうか?

A.最近になってインフルエンザに対してかなり有効な薬が出来た事は確かです。一昨年には大人用の薬ができ、その後小児用の顆粒が新たに開発されました。これらの薬はインフルエンザに罹患した後に服用しても充分な効果があるといわれております。
  ただ大人でもインフルエンザに罹患したかどうかはっきりしない時期がありますし、まして乳幼児では急激な発熱から小児科の先生にあわててご相談することが多いと思います。
  また老人の方では初期症状がはっきりせず、いきなり肺炎になったと言った場合も少なくありません。
  確かに予防注射でインフルエンザが100%予防できるわけではありませんが、予防接種で感染の重症化は未然に防ぐことが出来ます。また耳鼻科領域では風邪をひいたりしてよく急性中耳炎や副鼻腔炎を起こすお子さまには予防注射をお勧めいたします。

Q.5才の女児です。耳鼻科の先生と歯科矯正の先生から「舌小帯短縮症があるので手術を」と勧められました。どんな場合が手術の対象となるのでしょうか?。

A.まず舌小帯短縮症で手術適応となるのは           

  1. 哺乳への影響:
    強度の舌小帯短縮症のために哺乳が充分に出来ない場合。
  2. 構音への影響:
    舌小帯の異常の為に舌の運動制限があり、構音特に/r/音や/t、d、s/音などが出来ない場合。
  3. 歯列/叉は外見の問題:
    舌小帯異常のために舌の運動範囲が制限され、2次的に舌を前方へ突出させるようになる。そのために歯科矯正の立場からすると歯列の不正咬合の誘因や増悪因子となりうる。また舌がハート型にくびれたり、変形が強度、固定されてしまう場合。

といった場合があげられます。5才という年齢を考えますと上記の2.と3.が手術の適応として述べられていると推測されます。

Q.乳幼児に豆などをそのまま食べさせる気道異物になることがあると聞いたことがあります。またピーナッツなどは気道異物になると取りにくいから危険だとも聞きました。豆類などは何才くらいから安全に食べられるのでしょうか?

A.まず小児の窒息の原因に気道異物があります。特に豆類は形、硬さから気道に誤ってつまることがあります。

 統計では生後6ヶ月の乳児(はいはいが出来る頃)からあり、3才(乳歯が生えそろう頃)がピークになっています。ただ幼稚園児から小学校低学年まではかなりあり、安全な年齢はありません。

  ただ現在お母さま方は、マスコミや育児書などから「子供にピーナッツは危険!」といったお話は充分にご存じです。小さなお子さまにいる家庭では豆まきの豆は回収していただいていますし、お子さまの手の届くところには豆は置かないご家庭もほとんどです。もし豆類を食べるようでしたら(特にピーナッツより大きな豆は)小さくつぶしていただくと安全です。

  またお子さまがそのまま口に豆類をいれていた場合は 決して大きな声をださないで!ください。お子さまはびっくりして飲み込んでしまうことがあります。そういった現場ではあわてず、下を向かせゆっくりとお子さまの口に指を入れて豆をかき出しましょう。

Q.3才の男児がおります。最近保育園で「おたふく風邪」がはやっています。まだ予防接種は受けていませんが、自然に感染するとよくないと聞きました。どんな心配があるのでしょうか?

A.まず「おたふく風邪」とは正式には「流行性耳下腺炎」といって「ムンプスウイルス」によって起こされるウイルス感染症です。主に耳の下にある耳下腺(じかせん)が腫れることが多い病気ですが、顎の下にある顎下腺(がっかせん)が一緒に腫れることもあります。普通は両方が腫れることが多いのですが片方のみのこともあります。

 さてご質問の予防接種ですが基本的には「おたふく風邪」のワクチン接種のみが基本的な予防的対処法です。ムンプスワクチン(おたふく風邪ワクチン)は非常に安全なワクチンです。ワクチン接種をすると自然感染(野生株感染)に比較して、小児科領域での「脳炎」「無菌性髄膜炎」「副睾丸炎」、耳鼻科領域での問題である「感音難聴」などの発生予防に極めて有効です。

  小児科の先生に接種時期などはよくご相談されるとよいでしょう。

Q.1才の乳児がおります。家庭内でタバコを吸うと間接喫煙(タバコ環境)で子どもに影響があると言われました。どんな影響があるのか具体的に教えてください。

A.まず乳幼児が間接喫煙下(タバコ環境)にあると急性や慢性の炎症を起こしたり、また成長障害の一因ともなります。

具体的には、

  1. はな:急性や慢性鼻炎、アレルギー性鼻炎、小児副鼻腔炎に罹りやすくなると言われています。
  2. みみ:滲出性中耳炎や急性中耳炎を繰り返す率が高くなると言われています。
  3. のど:慢性扁頭炎や急性扁頭炎を起こしやすくなります。
  4. また喘息やアトピー性皮膚炎の率も高いと言われています。
  5. タバコの誤嚥事故:乳幼児のタバコの誤嚥でのニコチン致死量は紙巻きタバコ1本分と言われています。(ただ幸い嘔吐することが多く、また胃酸により吸収が遅くなることで事故症例は少ないといわれています。)

Q.発熱で受診した時にかぜと診断されました。抗生剤が処方される場合とそうで無い時がありましたがどの様な場合に抗生剤は必要なのでしょうか?

A.かぜとは一般に急性の気道感染をいいますが、細かく感染部位を分けてにると、鼻炎、咽喉頭炎、扁桃炎、インフルエンザまでも含めて呼ぶことがあるようです。
  ただウイルス感染症のみならば、抗生剤は必要ないということになります。
  ただ注意していただきたいのは、細菌感染との違い(特に溶連菌感染の見落とし)に注意することと、すでに2次感染(細菌性)を合併し、中耳炎、副鼻腔炎(蓄膿症)を起こしている場合には必ず抗生剤は必要です。
  特にお子さんの訴えにより、かかりつけの先生、耳鼻科での検査は必須です。

Q.母乳を与えていてもアトピー性皮膚炎を悪くすることがありますか?

A.一般に母乳栄養児にはアトピー性疾患の発生は少ないといわれています。ただ母乳中に少量でる母親の摂取した食物成分が、乳児を早期から感作させ、アトピー疾患を引き起こす可能性もあります。母乳栄養は、免疫成分が乳児の消化管表面で働いてアトピー疾患を防ぐと言われています。したがってこんな点に注意してみてはいかがでしょうか?

  1. 妊娠中は出来るだけ生ものは避けるか、火を通して食べる。 卵なども半熟を避けて、固めに焼くかボイルする。
  2. 授乳中も生ものは避けてみるが もしお子さんにアトピーの疑いがあれば食べ物日記をつけてみる。もし食事の内容を調べて疑い食物があっても自分の判断で食事制限はしないこと。かならず「かかりつけ」の小児科の先生にご相談を。みだりに食事制限をすると乳児の発育が損なわれることがあります。


愛知県名古屋市天白区井口1−1510
こばやし耳鼻科