鼻編

 中学2年の息子ですが今年の7月頃から鼻から口唇部にかけて水泡(ヘルペス疹)ができ、腫れるようになりました。口唇ヘルペス(単純ヘルペス)と診断されて軟膏と抗ウイルス剤を処方されました。今後どう注意したらよいでしょうか?

 この病気は皮膚や粘膜から単純ヘルペスというウイルスが感染、いろんな刺激(日光や風邪など)で症状が再燃して水泡ができる疾患です。多くは感染者との接触(タオルや食器など)を介して感染します。このウイルスは神経の中に潜んでいますので外的な刺激(日光や風邪など)で免疫力が低下することでウイルスが再燃して症状が出現します。治療は抗ウイルス剤の内服と軟膏処置ですが ムズムズした症状や、違和感を感じ始めた初期に加療を開始すると重症化を防ぐことができます。普段の生活では規則正しい生活を送ることや強い日差しを避けることなどが大切です。


急性の蓄膿症と診断されましたが、耳鼻科では虫歯が原因の可能性が強いと説明を受けました。歯科の先生にも相談しましたが 耳鼻科と歯科口腔外科での治療が必要と言われました。今後どういった治療が必要でしょうか?

急性の蓄膿症(急性鼻副鼻腔炎)の原因のひとつに歯性上顎洞炎があります。虫歯や歯根部が副鼻腔(上顎洞)に突き抜けている患者さんに起こることがあります。虫歯や歯根部が原因で細菌感染が副鼻腔に起こすことからこういった病名がついています。急性期には抗生剤や副鼻腔洗浄で一旦は症状を改善させますが繰り返すことが多く(実際は繰り返すことで判明することが多いのですが)根本治療としては副鼻腔手術と抜歯・歯根部処置が同時期に必要な症例が多い状況です。当医院でも耳鼻科・歯科の連携で上記の診断が付きますと基幹病院の耳鼻科・歯科口腔外科にご紹介する症例が多々あります。


40才の男性です。風邪を引いた後、3週間前より急に柑橘系のにおいが感じなくなりました。また食事を食べても味はわかりますが あまり美味しくありません。

耳鼻科の診察を受けていただき、特に副鼻腔炎や鼻茸が無い様でしたら風邪のウイルスで嗅いを感知する粘膜が障害されて起こった嗅覚障害と考えられます。簡単な嗅覚検査を受けてみてください。

一般的に鼻炎や軽い蓄膿症を伴っていることも多いために消炎酵素剤の内服とステロイド剤の点鼻薬を併用していただくことで治療を進めて行きます。
最低3~4週間の治療を必要としますが、この点鼻の方法は特別な鼻の位置で行いますので耳鼻科医の指導を是非受けてください。

また嗅覚が低下しますと食べ物のうまみが全く感じなくなることがありますし、ガス漏れなどに気付かないで事故につながることもありますのでご注意を。


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