のど編

 75歳の母ですが1か月前より舌がしびれると訴えております。血液検査では多少亜鉛が低下しているようですが今後どう経過をみていけばよいでしょうか?

 現在特に舌や咽喉頭などに問題がないようならばビタミン剤や亜鉛剤、鉄剤などを服用して経過をみていただければよいと思います。治療を開始して1か月経過を見ても症状が改善しないようでしたら舌のしびれの場所(左右か前後?など)を検査していただき咽喉頭、舌の裏などを画像診断などを含めて精査する必要があります。乾燥感などがあるようでしたら唾液の分泌低下などが原因かもしれません。その他の場所のしびれ感がないか?も精査する必要もあります。


 6歳の男の子です。サ行やラ行の言葉がうまく言えません。聞こえなどは問題がないようですがどうしたらよいでしょうか?

 通常は4歳半までにタ行、5歳までにサ行、5歳半までにザ行が言えるようになります。多少の前後はありますが6歳児というのは少し発達がゆっくりと言えるでしょう。高い音(サ行など)が聞こえない難聴もあります。まずは聞こえの検査をお勧めします。また舌やのどの形が原因のこともあります。舌がうまく使えないことも可能性としてあります。(機能性構音障害)大学病院耳鼻科などには言語指導の外来もありますので、舌やのどの使い方を絵を見せながら指導していただき練習をすることもあります。ゆっくりと言葉を出すことで正しい発音が可能のことも多いと思います。


 70歳の男性です。2から3年ほど前より会話の途中で声がしゃがれることが時々ありました。ささやき程度になることもあり、耳鼻科の先生に相談しましたら「声帯委縮症」と言われました。どんな病気でしょうか?

 声帯にある筋肉が少しずつ痩せてきたために声が出にくくなっている状態です。肺から出てきた空気が声帯にぶつかり、その振動で声が出るのですが声帯の筋肉が痩せてくると声帯がぴったりと閉じなくなるために息が漏れ、しゃがれ声になります。改善方法としては少しずつ声を出す訓練や音域を広げるために「歌」を歌うことや「イー」といった声を出しながらノドの周りの筋肉や軽く息をとめてノドや気管の力を鍛える方法もあります。また加湿器などを利用して声帯の乾燥を防ぐことも必要です。ただ他の病気で嗄声(声枯れ)が起こることもありますのでまずは専門に耳鼻科でご相談ください。


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