乳幼児に豆などをそのまま食べさせる気道異物になることがあると聞いたことがあります。またピーナッツなどは気道異物になると取りにくいから危険だとも聞きました。
豆類などは何才くらいから安全に食べられるのでしょうか?

まず小児の窒息の原因に気道異物があります。特に豆類は形、硬さから気道に誤ってつまることがあります。

統計では生後6ヶ月の乳児(はいはいが出来る頃)からあり、3才(乳歯が生えそろう頃)がピークになっています。ただ幼稚園児から小学校低学年まではかなりあり、安全な年齢はありません。

ただ現在お母さま方は、マスコミや育児書などから「子供にピーナッツは危険!」といったお話は充分にご存じです。
小さなお子さまにいる家庭では豆まきの豆は回収していただいていますし、お子さまの手の届くところには豆は置かないご家庭もほとんどです。
もし豆類を食べるようでしたら(特にピーナッツより大きな豆は)小さくつぶしていただくと安全です。

またお子さまがそのまま口に豆類をいれていた場合は 決して大きな声をださないで!ください。お子さまはびっくりして飲み込んでしまうことがあります。
そういった現場ではあわてず、下を向かせゆっくりとお子さまの口に指を入れて豆をかき出しましょう。


5才の女児です。耳鼻科の先生と歯科矯正の先生から「舌小帯短縮症があるので手術を」と勧められました。どんな場合が手術の対象となるのでしょうか?

まず舌小帯短縮症で手術適応となるのは           

1、哺乳への影響:強度の舌小帯短縮症のために哺乳が充分に出来ない場合。
2、構音への影響:舌小帯の異常の為に舌の運動制限があり、構音特に/r/音や/t、d、s/音などが出来ない場合。
3、歯列/叉は外見の問題:舌小帯異常のために舌の運動範囲が制限され、2次的に舌を前方へ突出させるようになる。そのために歯科矯正の立場からすると歯列の不正咬合の誘因や増悪因子となりうる。また舌がハート型にくびれたり、変形が強度、固定されてしまう場合。

といった場合があげられます。
5才という年齢を考えますと上記の2.と3.が手術の適応として述べられていると推測されます。


4才の男児です。今年もインフルエンザの予防注射を受けようと考えております。最近新聞で「インフルエンザの特効薬が出来た」との記事を読みましたが、もう予防注射の必要はないのでしょうか?

最近になってインフルエンザに対してかなり有効な薬が出来た事は確かです。
一昨年には大人用の薬ができ、その後小児用の顆粒が新たに開発されました。これらの薬はインフルエンザに罹患した後に服用しても充分な効果があるといわれております。

ただ大人でもインフルエンザに罹患したかどうかはっきりしない時期がありますし、まして乳幼児では急激な発熱から小児科の先生にあわててご相談することが多いと思います。
また老人の方では初期症状がはっきりせず、いきなり肺炎になったと言った場合も少なくありません。

確かに予防注射でインフルエンザが100%予防できるわけではありませんが、予防接種で感染の重症化は未然に防ぐことが出来ます。
また耳鼻科領域では風邪をひいたりしてよく急性中耳炎や副鼻腔炎を起こすお子さまには予防注射をお勧めいたします。


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