5才の男子です。以前にインフルエンザの予防接種を2回受けておりますが最近のニュースではインフルエンザの流行でお薬が少なくなっているとの報道がありました。今インフルエンザにかかってしまうとどうなるのでしょうか?お薬はあるのでしょうか?

現在広範囲にインフルエンザが流行しております。テレビ報道などでご承知とは思いますが一部の抗インフルエンザウイルス剤はかなり品薄状態になっております。

ただ現在流行中のインフルエンザはA型が主流ですので、旧来からある抗インフルエンザウイルス剤で充分対応が可能ですし、治療薬は確保されております。
またお子さまはすでに2回の予防接種を受けているとのお話ですので感染したとしても顕著な重症化は心配ないと考えます。
ただあくまでもインフルエンザ感染は一般感冒とは異なり 急激な発熱や上気道感染(肺炎など)を合併する場合が多く、やはり早期診断と治療(抗インフルエンザ剤の内服)、安静などは必須です。

最近では15分前後で感染判定が可能な検査キットがありますので、まず医療機関を受診され検査を受けていただくことが重要と考えます。
また普段の生活ではうがい、手洗いを励行していただき、人ごみではマスクをかけていただくことも有効です。


生後9ヶ月の男児です。そろそろベビースイミングを始めたいと思っております。始めるにあたって何か留意した方がよい点がありますか?
また病気など健康上はどういった点に注意したらよいでしょうか?

最近ベビースイミングを始められるお母さま方よりご質問があり、当方で調べてみました内容を医療の面で幾つか列挙してみました。

1)入水(練習)時間:30分前後/1回で。2~3回/1週のプール
2)開始年齢:生後6ヶ月以降で特に問題ある疾患がないこと
3)水温:30~32℃前後で(一般のプールより多少高め)
4)スイミング前後の体重測定:水中毒の予防/500g以上の増加は要注意
などでした。

また感染症やアレルギーなど注意していただきたい疾患は
1)水いぼ(伝染性軟属腫)
2)プール熱(咽頭結膜熱): 発熱、咽頭炎、結膜炎などが3~4日続くことがある。
3)急性中耳炎、滲出性中耳炎: 痛みや難聴などがある。
4)アレルギー性鼻炎やアトピー性皮膚炎の増悪
などがあります。

症状が軽快しないようならば一度主治医の先生にご相談され、ご指示でスイミングを一旦お休みすることもあります。


生後6ヶ月の女児です。いろいろな果汁ジュースがありますが、下痢の時はどんなものを選んであげたらよいでしょうか?
また果汁やジュースについて乳幼児に気をつける点はありますか?
健康上はどういった点に注意したらよいでしょうか?

最近風邪症状に下痢を合併した患者さまのお母さまよりご質問があり、医療の面で注意したい点を幾つか列挙してみました。

1)りんご果汁がよいでしょう。柑橘系は腸管への刺激があり、あまり適切でないこともあります。
2)100%果汁は母乳に比べて浸透圧が高く(2~3倍)、下痢になる可能性がありますので、2~3ヶ月児には湯冷しで2~3倍に薄めましょう。また残った果汁は冷蔵庫に保管してもその日に使いきるようにします。酸化防止剤の入っているものは小さい乳児には要注意を。
3)ジュース類は果肉を除いてあり、繊維質が少なくまた肥満、高血糖、虫歯の原因になりやすいと言われています。
4)ジュ-スなどは咬まないために果物より量を取り過ぎてしまう傾向が強いといわれています。できるだけ果物そのものを料理して与えるとよいでしょう。


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