現在4ヶ月の赤ちゃんに母乳をあげています。
今のところ熱はなく体調もよいのですが、もし私がインフルエンザにかかったら、母乳を中止し、赤ちゃんと隔離されなければいけませんか?母乳を与えてよいか心配です。(2004.1.28)

インフルエンザの流行期です。基本的にはインフルエンザウイルスは母乳中に出てきます。
ただインフルエンザに罹患したお母さまの母乳により赤ちゃんがインフルエンザに感染する危険が増加するかどうかは分かっておりません。
念のため高熱が続いている2~3日の間は授乳を控えたほうが無難でしょう。

しかし母乳を介しての感染より飛沫感染の方がはるかに多いと思います。
お母さまがインフルエンザに罹患してもお子さまとの厳重な隔離は必要ないと考えますがお母さまの症状が強い時期はなるべくはお子さまに近付かないようにすること、また飛沫感染予防のためのマスクの着用、手洗い、うがいなどは必ず施行したいものです。


3才の男児です。保育園に通いはじめていますが、最近「夏かぜ」が流行り始めたと聞いております。
「夏かぜ」にはどんな種類があるのでしょうか?症状や生活上注意したほうがよい点があるようでしたら教えてください。

今年は「夏かぜ」特に「手足口病」の流行が心配されています。 「夏かぜ」の特徴や注意したい点を幾つか列挙してみました。
「夏かぜ」には「ヘルパンギーナ」「手足口病」「プール熱」などがあります。特に小児を中心に罹りやすいのですが一度感染すると終生免疫を獲得しやすいと言われています。

「ヘルパンギーナ」は軟口蓋(特にのどちんこの近く)に直径1~3・の小さい発赤と小潰瘍を起こします。口の粘膜全体にできることもあり、乳児は食事がとれないことが多いので要注意を。

「手足口病」は手のひらや足の裏に小水泡ができます。口の中にも赤い内疹ができます。

「プール熱」は咽頭結膜熱とも言い、プールが解禁になると広がります。高熱、咽頭痛、腹痛や関節痛を伴うことが多く、4~5日続くこともあります。

 「夏かぜ」は一般には5~7日で解熱し、症状も改善しますが 頭痛、嘔吐、高熱が持続する場合は髄膜炎の合併の心配もあり、小児科専門医のご診察が必要になります。


3才の女児です。最近耳垢が気になって取ろうとしますが、あばれてうまくとれません。プールにも通っていますがどうしたらよいでしょうか?
また生活上注意したほうがよい点があるようでしたら教えてください。

3才前後のお子さまで耳垢があると気になるものです。特にプールなどに通っているようでしたら定期的に耳垢を除去していただいた方がよいと思います。
もしご自宅で綿棒で耳垢をと言う方には週1回ぐらいの割で外耳道入口を簡単に清拭することで充分です。
ただご自宅ではうまく除去できなかったり、奥へ押し込んでしまうことも多く、心配な方へは3ヶ月に一度耳鼻科での耳垢除去をお勧めします。耳鼻科での耳垢除去は以下のようにしております。

一般に綿棒や耳垢鉗子にて除去します。その後に軟膏処置や点耳薬を用いることがあります。
耳垢が硬くて除去出来ない場合は耳垢をやわらかくする薬(耳垢水)を耳の中に使って10分くらいしてから吸引除去または耳洗をします。
場合によりご自宅でお子さまの耳に点耳薬や耳垢水を入れていただき 後日再度除去する場合もありますが 出来るだけその日に除去するように勤めております。

またお子さまが暴れて耳垢が取れない場合も多く、その場合は数人がかりの場合もあります。安全に処置をするために事前に職員からご説明をいたします。


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