その他編

 9歳の女児です。最近時々耳が痛いと(不定期に)訴えておりました。耳鼻科で診察、相談したところあごが小さく歯が大きいために歯列がずれている・顎関節症または顎関節周囲炎を疑いますと説明されました。いつもご相談されている歯科・口腔外科の先生にと指摘されました。

 歯列がずれている、いわゆる「乱ぐい歯」は顎が小さく、歯が大きいことから歯がきれいに収まる場所が足りないことから起こるといわれております。物を食べたりするときに耳が痛い!と訴えるお子さまの中に時々拝見することがあります。顎の関節に不均等な力が加わるために顎関節や関節周囲に炎症が悪化することも多いようです。マウスピースの使用やかみ合わせの調整、矯正歯科のご相談が必要と思いますのでまずはかかりつけの歯科の先生でのご相談をお勧めします。


 6歳の男子です。1か月ほど鼻汁過多があり、耳鼻科へ相談しましたところ蓄膿症疑いでした。念のために副鼻腔のレントゲン写真を撮りましたが その写真で歯根部分に「過剰歯」が見つかりました。副鼻腔(上顎洞)方向に向いているとのお話でしたが 経過によっては手術か?と説明されました。

「過剰歯」とは本来の数よりも多く歯ができている状態です。乳歯と永久歯の生え替わる時期に起こります。歯の先端が下向き(正常方向)と上向き(逆方向)がありますが逆方向の場合には歯ぐきの骨の中にとどまったり、鼻(または上顎洞)方向に伸びることがあります。これが蓄膿症の原因となることがあります。画像診断(CTやレントゲン)で確認し、9歳から10歳前後で手術を選択することもありますので 小児歯科や口腔外科の歯科専門医の先生のご意見・相談が重要です。


25歳の主婦です。めまいがひどいので耳鼻科で検査を受けました。起立性調節障害と診断されましたが、いったいどんな病気でしょうか?

起立性調節障害(OD):ひとは立ち上がると、血液は下半身に下がります。健康な人はすぐに血圧は元にもどりますが、交感神経系の働きが弱いと血圧は元に戻るのに時間がかかります。よって脳などへの血流も悪くなるために、「めまい」や頭痛、腹痛などの諸症状が起こる病気です。血圧の変動、心拍数などを時間の経過で検査・計測して診断をつけることができます。特に春から初夏にかけて発症することが多いといわれています。耳鼻科・内科の先生とご相談していただき、運動療法や血圧を調節する薬で症状は軽減されます。


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