その他編

生後9ヶ月の男児です。そろそろベビースイミングを始めたいと思っております。始めるにあたって何か留意した方がよい点がありますか?
また病気など健康上はどういった点に注意したらよいでしょうか?

最近ベビースイミングを始められるお母さま方よりご質問があり、当方で調べてみました内容を医療の面で幾つか列挙してみました。

1)入水(練習)時間:30分前後/1回で。2~3回/1週のプール
2)開始年齢:生後6ヶ月以降で特に問題ある疾患がないこと
3)水温:30~32℃前後で(一般のプールより多少高め)
4)スイミング前後の体重測定:水中毒の予防/500g以上の増加は要注意
などでした。

また感染症やアレルギーなど注意していただきたい疾患は
1)水いぼ(伝染性軟属腫)
2)プール熱(咽頭結膜熱): 発熱、咽頭炎、結膜炎などが3~4日続くことがある。
3)急性中耳炎、滲出性中耳炎: 痛みや難聴などがある。
4)アレルギー性鼻炎やアトピー性皮膚炎の増悪
などがあります。

症状が軽快しないようならば一度主治医の先生にご相談され、ご指示でスイミングを一旦お休みすることもあります。


生後6ヶ月の女児です。いろいろな果汁ジュースがありますが、下痢の時はどんなものを選んであげたらよいでしょうか?
また果汁やジュースについて乳幼児に気をつける点はありますか?
健康上はどういった点に注意したらよいでしょうか?

最近風邪症状に下痢を合併した患者さまのお母さまよりご質問があり、医療の面で注意したい点を幾つか列挙してみました。

1)りんご果汁がよいでしょう。柑橘系は腸管への刺激があり、あまり適切でないこともあります。
2)100%果汁は母乳に比べて浸透圧が高く(2~3倍)、下痢になる可能性がありますので、2~3ヶ月児には湯冷しで2~3倍に薄めましょう。また残った果汁は冷蔵庫に保管してもその日に使いきるようにします。酸化防止剤の入っているものは小さい乳児には要注意を。
3)ジュース類は果肉を除いてあり、繊維質が少なくまた肥満、高血糖、虫歯の原因になりやすいと言われています。
4)ジュ-スなどは咬まないために果物より量を取り過ぎてしまう傾向が強いといわれています。できるだけ果物そのものを料理して与えるとよいでしょう。


11才の男児です。昨年末より左の耳下腺炎を繰り返しています。「おたふく」の予防接種はすませています。小児科では反復性耳下腺炎と診断されていますが 大きくなったら治るのでしょうか。また炎症を予防する方法はあるのでしょうか?

基本的には大多数のお子さまの炎症は大きくなれば(大体10才までが目安ですが)治ります。ただ11才という年齢を考えますと長期にわたって繰り返す可能性があります。

病気自体の原因ははっきりしていませんが口の中の弱い細菌(常在菌といいますが)が感染の原因だろうと言われています。
炎症の予防のためにうがい、歯磨きをきちんと施行したり、虫歯の治療も大切です。慢性扁桃炎や小児副鼻腔炎も原因として考えられます。まれに唾石(唾液腺に石がたまる病気)や他の疾患もあり、注意が必要です。

症状が出現した場合は抗生剤や消炎鎮痛剤の投与、内服が有効ですが確定診断としては耳下腺造影といった造影剤を使った検査方法やCT、MRIなどの画像検査法などがあります。
現在はファイバーを使用した唾石除去手術も開発されておりますので唾石症(疑い)の患者さまは基幹病院・大学病院でのご相談をお願いしております。


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