50歳の男性です。風邪をひいていましたが咳が持続してた時に10数秒くらい呼吸が止まりそうになりました。症状が少し改善した時に耳鼻科で喉頭ファイバー検査を受けましたが先生から「喉頭ケイレン」疑いではと指摘されました。あの時の苦しさが再発するのでは?と心配です。

 「喉頭ケイレン症」とは声を出す喉頭にある声帯が急に強く閉鎖することで起こる状態です。その後に息を吸う時にヒューヒューといった犬の遠吠えのような音がして収まってくるようです。脳などに呼吸中枢がありますが 呼吸を再開させる機能が不十分ですと長時間持続することがあります。最近多いのは逆流性食道炎などで胃酸が逆流することで喉頭や気管に胃酸の流入を防ごうとする反射で起こるとが多いと言われています。風邪症状に付随する反射もあるようです。症状があった時はまず慌てずにゆっくりと呼吸をすること・胸焼けなどがある方は消化器内科の先生とのご相談も必要です。


 13歳の女児です。夕食後に蕁麻疹が出たので皮膚科の先生に受診しました。皮膚スクラッチ検査でイネ科の花粉アレルギー反応がでました。最近果物でも口がカユイと言うことがありました。

 花粉症が増悪しますと口やのどが腫れるような口腔アレルギ―症と起こすといわれています。野菜や果物には花粉症と似たタンパク抗原があるといわれています。体内にある抗体がどちらにも反応するといわれます。イネ科ではメロン、トマトがあり シラカバ花粉にはリンゴやサクランボに同じような抗体があります。治療としてはまず原因食品の除去(避けること)が大切です。症状が出たらまずは抗アレルギー剤などが必要です。食物アレルギーの診断には皮膚検査や経口負荷試験が必要ですが基幹病院の小児科、皮膚科などの専門医のご相談(場合によっては入院して)、検査が重要です。


 5歳の男児です。4歳前後より「いびき」症状が強いので耳鼻科で診察をしましたが小児副鼻腔炎と軽度の扁桃・アデノイド肥大と診断されました。特に睡眠時無呼吸はなさそうでしたので 鼻処置や投薬にて症状は改善しています。ただ風邪症状などの時にいびきがあり、胸の陥没呼吸が時々ありました。将来「漏斗胸」になるのが心配ですが。

 いわゆる「漏斗胸」は胸の中央部が陥没した状態です。800人から1000人に1人の割合で認められるといわれます。長引く咳や息が上がりやすい、胸の痛みなどの訴えがあります。原因としては諸説がありますが肋軟骨が少し短い、形成が弱いために胸が凹み易いのが原因か?といわれています。「漏斗胸」の原因がすべて「いびき」や「睡眠時無呼吸」ではありませんが夜間の陥没呼吸や胸の中央部に陥没・変形があるようでしたら一度大学病院などの小児外科と耳鼻科でのご相談をお勧めします。


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