60歳の女性です。1年ほど前に右耳の耳鳴りとめまい、難聴を自覚して耳鼻科を受診しましたところ「メニエル病」と診断されました。メニエル病の治療として点滴、内服療法を受けました。治療を開始して2週間ほどで一旦症状は改善消失しましたが 1週間前に症状が再発したために前医耳鼻科へ相談しましたところ再度「メニエル病」と診断されました。この病気は繰り返すのでしょうか?

 メニエル病は内耳に「リンパ液」が過剰に溜るために起こる病気です。誘因としては几帳面さ、ストレスの多さが引き金になりやすいと言われています。また気圧や気温などの天候に左右されることもあります。最初の治療としては内耳のリンパ液の貯留を改善するための点滴、内服療法を施行しますが 過労やストレスなどの生活改善も重要な要素です。これらの治療で症状の安定はほぼ図れます。
その他の治療としては「専用の機械」を使用したり手術療法などがありますがこれらの治療は耳鼻科専門医の先生とのご相談が重要です。実際にはメニエル病以外の疾患でも「メニエル病と同様の」症状が起こることがありますので発作を繰り返す方は他疾患との鑑別が重要です。


 6歳の男子です。1か月ほど鼻汁過多があり、耳鼻科へ相談しましたところ蓄膿症疑いでした。念のために副鼻腔のレントゲン写真を撮りましたが その写真で歯根部分に「過剰歯」が見つかりました。副鼻腔(上顎洞)方向に向いているとのお話でしたが 経過によっては手術か?と説明されました。

「過剰歯」とは本来の数よりも多く歯ができている状態です。乳歯と永久歯の生え替わる時期に起こります。歯の先端が下向き(正常方向)と上向き(逆方向)がありますが逆方向の場合には歯ぐきの骨の中にとどまったり、鼻(または上顎洞)方向に伸びることがあります。これが蓄膿症の原因となることがあります。画像診断(CTやレントゲン)で確認し、9歳から10歳前後で手術を選択することもありますので 小児歯科や口腔外科の歯科専門医の先生のご意見・相談が重要です。


 6歳の男の子です。サ行やラ行の言葉がうまく言えません。聞こえなどは問題がないようですがどうしたらよいでしょうか?

 通常は4歳半までにタ行、5歳までにサ行、5歳半までにザ行が言えるようになります。多少の前後はありますが6歳児というのは少し発達がゆっくりと言えるでしょう。高い音(サ行など)が聞こえない難聴もあります。まずは聞こえの検査をお勧めします。また舌やのどの形が原因のこともあります。舌がうまく使えないことも可能性としてあります。(機能性構音障害)大学病院耳鼻科などには言語指導の外来もありますので、舌やのどの使い方を絵を見せながら指導していただき練習をすることもあります。ゆっくりと言葉を出すことで正しい発音が可能のことも多いと思います。


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