中学2年の息子ですが今年の7月頃から鼻から口唇部にかけて水泡(ヘルペス疹)ができ、腫れるようになりました。口唇ヘルペス(単純ヘルペス)と診断されて軟膏と抗ウイルス剤を処方されました。今後どう注意したらよいでしょうか?

 この病気は皮膚や粘膜から単純ヘルペスというウイルスが感染、いろんな刺激(日光や風邪など)で症状が再燃して水泡ができる疾患です。多くは感染者との接触(タオルや食器など)を介して感染します。このウイルスは神経の中に潜んでいますので外的な刺激(日光や風邪など)で免疫力が低下することでウイルスが再燃して症状が出現します。治療は抗ウイルス剤の内服と軟膏処置ですが ムズムズした症状や、違和感を感じ始めた初期に加療を開始すると重症化を防ぐことができます。普段の生活では規則正しい生活を送ることや強い日差しを避けることなどが大切です。


 70歳の男性です。2から3年ほど前より会話の途中で声がしゃがれることが時々ありました。ささやき程度になることもあり、耳鼻科の先生に相談しましたら「声帯委縮症」と言われました。どんな病気でしょうか?

 声帯にある筋肉が少しずつ痩せてきたために声が出にくくなっている状態です。肺から出てきた空気が声帯にぶつかり、その振動で声が出るのですが声帯の筋肉が痩せてくると声帯がぴったりと閉じなくなるために息が漏れ、しゃがれ声になります。改善方法としては少しずつ声を出す訓練や音域を広げるために「歌」を歌うことや「イー」といった声を出しながらノドの周りの筋肉や軽く息をとめてノドや気管の力を鍛える方法もあります。また加湿器などを利用して声帯の乾燥を防ぐことも必要です。ただ他の病気で嗄声(声枯れ)が起こることもありますのでまずは専門に耳鼻科でご相談ください。


生後9か月のこどもです。夜間に添い寝をしながら授乳することがあります。中耳炎の原因となると聞きましたがどうでしょうか?まだ夜間に1~2回ほど授乳を必要としています。

先月より風邪やインフルエンザ感染の影響で急性中耳炎のお子様がふえております。2,3の患者さまのご家族より「添い寝をしながらの授乳は中耳炎の原因になるのか?」とのご質問を受けました。確かに夜間にお母様方は添い寝をしながら(多分ご自分もウトウトしている?ようだとのことでしたが)授乳をする場合が増えたと思います。昼間の家事やお仕事などでお疲れでしょうし、また夜間に2度3度夜泣きで起こされることも多いと思います。ご質問のように添い寝で授乳した場合に赤ちゃんは母乳を充分に呑み込んでいないで口の中に残っている場合もあります。またゲップをして胃酸と母乳が逆流して口の中や上咽頭(ノドちんこの裏や鼻の奥)に溜って耳管(耳と鼻をつなぐ管)が開く部分に炎症や感染を起こすことがあるとも指摘されています。やはり夜間の授乳も赤ちゃんの体を少し起こしてするか、または必ずゲップをさせて胃から空気を出してあげて嘔吐を避ける姿勢をとっていただくようにしたいものです。


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